ダメなコミュニケーションの原因＆対人コミュニケーションを良くするポイント

周りの人と仲良くなれない、なかなか信頼関係を築けない、相手が自分を遠ざける、上司とうまくやり取りができない、部下が自分と距離をとろうとする…。

これらの出来事は自分のコミュニケーションの取り方に問題があるのかもしれません。

相手があなたと距離をとろうとするということは、相手にとってあなたがコミュニケーションを取りずらい人間ということになります。

人と人の繋がりにはコミュニケーションが不可欠であり、そこに問題が起こる場合にはコミュニケーションのまずさや不十分さが原因となっていることが多いです。

自分が相手にとって不快な気持ちにさせないコミュニケーションを取れているかどうか、そのことをまず確認してみましょう。

コミュニケーションを悪くする原因

人と人との繋がりにかかせないコミュニケーションですが、このコミュニケーションが悪くなる原因にはそもそもコミュニケーション能力が低い場合と、コミュニケーションを取るときに障害因子が働いている場合があります。

• そもそもコミュニケーション能力が低い
• コミュニケーションを取るときに障害因子が働く

この2つの原因は別々に考え、対処していく必要があります。

① そもそもコミュニケーション能力が低い

どれだけコミュニケーションを取ろうと考えても、コミュニケーション能力が低い場合には人と人との繋がりはつくることができません。

自分の聞きたい話だけを聞く

「話し上手は聞き上手」と言うように、コミュニケーション能力が高い人は相手の話をきちんと聞くことができます。それに対して、コミュニケーション能力が低い人は相手の話に耳を傾けるこはなく、自分に都合の良いことばかりを聞こうとします。そのため、後になってから”その話は聞いていない” ”知らなかった”などと問題になることが多いです。

• 「この人の話はおもしろくない」「どうせたいした話じゃないでしょ」などと思い込み、相手の話を聞かない。
• 自分がミスをしてしまったときに注意を受けても謝りもせず、そのことを適当に流そうとする。
• 自分にとって都合のいい話（聞きたい話、おいしい話）のみを聞き、自分が興味のない話は聞かない。
• 「つまりこういうことが言いたいんだね」「全部言わなくても分かったからいいよ」相手の話を最後まで聞かずに遮って話を終わらせる。

人の話を聞いていない人は態度に出ているので分かりやすく、コミュニケーション能力の低さが際立ちます。

自分を相手よりも上に置いた話し方をする

コミュニケーションを取る際に自分を相手よりも上に置いた話し方をすると、その態度が相手にも伝わり相手は気分を害してしまいます。

• 「俺のことはわかっているよね？」「私ってこういう人間じゃん」と自分が理解されていると思い込み、きちんと内容を伝えない。
• 性別、年齢、育った環境、学歴、職種、役職などを理由に相手の価値観を否定する。

どのような立場においてもより良いコミュニケーションを取りたいのならば、相手と対等な立場で会話をすることが大切です。

② コミュニケーションを取るときに障害因子が働く

コミュニケーションを取るときには、双方のコミュニケーション能力が低くなくても障害因子が働き、うまくコミュニケーションが取れない場合があります。

異なる解釈をしてしまう

性別、年齢、育った環境、学歴、職種、役職などを理由に、使う言葉が同じでも異なる捉え方をしてしまうことがあります。捉え方の違いによって思い違いが起こり問題やいざこざが起きることがあります。

誰が言った言葉であるかで重みが変わってしまう

同じ言葉を発したとしても、「何を言っているか」よりも「誰が言っているか」の方が重視されてしまうことが多いです。同じ言葉でも、地位や役職が使用した場合では同調されやすかったり、知識がある人が発した言葉の方が重みがある受け方をされます。

対人コミュニケーションを良くするためのポイント

より良いコミュニケーションをするには、コミュニケーションを悪くする原因に注意することが一番ですが、対人コミュニケーションを良くするポイントをおさえることも重要です。

対人コミュニケーションを良くするためにはどのようなことに気を付ければよいのでしょうか？

① 相手の立場を考えて捉え方を予測する

自分の発した言葉は自分の考えであり、それがすべて正しいわけでも理想的なものでもありません。

結局は相手がどう受け取り捉えるかで変わるため、話をする前に相手の立場や捉え方を予測し、理想的な受け取られ方をするためにはどのように話をするべきかを予測することが大切です。

このときの話の内容は相手に合わせて内容を変えるのではなく、表現の仕方を変えるという意味です。

難しい言葉や専門用語を使わない工夫をしたり、相手が分かりやすい言葉を選んで適度な大きさの声で話をすることが大切です。

② 相手の理解度の確認と疑問への対応

一方的に話をしても、それは講演でありコミュニケーションにはなりません。

話を聴いている相手の表情や身体の動きを観察し、ときおり質問を投げかけ理解しているかを確認することも大切です。

相手が自分の話に興味を持っていると疑問を持ってくれることもあります。

その疑問をないがしろにするのではなく、きちんと対応することで相手の理解度は高まります。

人は一方的に話をされ続けるほど退屈なことはありません。言葉のキャッチボールができるようにしましょう。

コミュニケーション｜まとめ

誰かとコミュニケーションをとるときには、自分の考えが思った通りに相手に伝わらないこともあることをきちんと理解しておく必要があります。

また、言葉の使い方や表現方法によっても相手の捉え方が異なり、悪い結果を招いてしまうこともあります。

それだけ、対人コミュニケーションとは難しいものです。

多くの方と繋がりを持っていく中でより良いコミュニケーション能力を鍛えていきましょう。