ヒトは1日の4分の1から3分の1の時間を眠る時間に費やしています。
そのため、就寝しているときの環境が体調を左右することにも繋がります。
とくに、ベッドを使われている方においては、使用するマットレスの状態を確認しておくことが大切で、もしもマットレスが寿命を迎えているときには買い替えることが理想的です。
寿命を迎えてへたってしまったマットレスを長く使い続けると、腰痛や背中の痛みなどにも繋がりかねないのでご自身の体に合わせたマットレスを購入することが大切です。
今回は、腰痛予防を目的にしたベッドやマットレスの選び方のポイントをご紹介します。
マットレスの状態によって引き起こる腰痛とは?
「朝目覚めたときに腰が痛い」「夜中に腰が痛くて目が覚める」など、寝ることによって腰に違和感を感じる場合、使っているマットレスに原因があるかもしれません。
例えば、マットレスが硬すぎる場合、体の自然なカーブに沿わないのでマットレスと接する肩やお尻に重みがかかり、腰回りの筋肉に負担がかかります。
逆に、マットレスが柔らかすぎる場合、腰に重みがかかりすぎてしまう可能性もあります。
家族と一緒に小さなベッドで寝ている人は、寝返りをうちづらく、寝ている間はずっと同じ姿勢を取ることになるため、起きたときに腰が痛くなることもあるかもしれません。
このように、自分の体型や寝姿勢に合わないマットレスを使うことで、腰痛を引き起こしてしまうことも少なくありません。
腰に痛みや違和感を感じている方は、使っているマットレスの見直しをしてみるのも一つの方法です。
マットレス選びで注意する5つのポイント
マットレスの状態によって引き起こる腰痛について説明しましたが、どのようなマットレスを選べばよいのかのポイントについてご紹介します。
①適度な硬さがあること
マットレスの好みは人それぞれです。
ですが、硬すぎたり柔らかすぎたりすることで腰痛を引き起こす原因になります。
そのため、マットレスを選ぶときにはほどよい硬さのものを選ぶことが大切です。
②寝姿勢が保てること
仰向けで寝る人は寝返りのときに体に負担がかかりやすかったり、お尻が沈みすぎたりすることがあるため身体が沈みすぎない少し硬めのマットレスを選ぶことがおすすめです。
横向きで寝る人は体を支える面積が少なくなり、そこだけに体圧がかかることになるため、体圧分散効果の高い柔らかめのマットレスがおすすめになります。
③体重に合わせること
体重が重い人は軽い人よりもマットレスが沈みやすくなります。
そのため、同じ硬さのマットレスでも体重ごとで沈み込み方が変わり、腰への負担も変わります。
マットレスを選ぶときには、自分の体重に合った硬さ、体格に合ったサイズのものを選ぶことが大切です。
④通気性が良いこと
マットレスは大きいので、天気が良くても干すことは難しいです。
ただ、人は寝ている間に大量の汗をかくので、その汗はマットレスにどんどんたまっていくことになります。
それによってダニやカビが発生してしまう可能性もあり、とニオイの原因にもなってしまいます。
それを防ぐために、通気性の高い素材・構造のマットレスを選ぶことが大切です。
⑤保証・お試しがあること
実際に使ってみたら、使い心地が微妙だったということや、不具合があったなどということはあることです。
マットレスは、決して安い買い物ではないだけに、せっかく買ったのに我慢して使うという事態は避けたいものです。
そんな時に安心できるのは、お試し期間や保証が付いているマットレスです。
お試し期間や保証には条件はありますが、条件を確認さえしておけば安心して購入することができます。
腰痛予防を目的としたマットレス選びの5つのポイント|まとめ
腰痛はマットレスを変えるだけで治るものではありませんが、自分に合ったマットレスを選ぶことで予防することは可能です。
寝る前や起きたあとの軽いストレッチをすることやゆっくりお風呂に使って筋肉の緊張をほぐすなど、普段の腰痛予防に加えて就寝時のマットレス選びも取り入れていきましょう。
今回ご紹介したマットレス選びのポイントを参考にしていただければと思います。