2023年1月14日に放送されたすくすく子育て「子どもの新型コロナワクチン接種」をまとめていきます。
子どもへの新型コロナワクチンの接種は不安がいっぱいです。
そのような新型コロナワクチン接種に対する不安や疑問を解決していきます。
子どもの「新型コロナワクチン接種」について
新型コロナウイルスワクチンの予防接種は、徐々に接種の対象年齢が下がってきていて、親御さんとしても不安や疑問が多いのが実情です。
実際にどのように向き合っていけばよいのでしょうか?
子どもの新型コロナワクチンのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
① 発症予防 :70%台(2022年8月) ② 重症化予防 :入院・後遺症を減らす | ① 副反応 :軽度(腫れるなど) 約20% :軽度(発熱など) 約55% :重篤なもの(けいれん、心筋炎など)はまれに出現 |
新型コロナワクチン接種のメリット部分
一番のメリット部分は、新型コロナウイルスの発症予防ができることで、6ヶ月~5歳未満を対象にした治験では、予防効果は70%程度という結果がでています。
また、重症化を予防できることもメリットになります。
子どもの新型コロナウイルスの感染の95%は軽傷とされていますが、子どもの感染者数が増加するのに比例して、脳症・心筋炎などの重症化例・死亡例も増加しています。
とくに、2週間から6週間程度で出てくる「小児COVID-19関連他系統炎症性症候群(MIS-C:ミスシー)」という病気も90%以上を予防することができるとされています。
新型コロナワクチン接種のデメリット部分
デメリット部分の主なものは副反応になります。
副反応は、軽症なものとして予防接種をした腕が腫れるなどが約20%、発熱などの症状が約55%あります。
ごくまれに、けいれんや心筋炎などの重篤な症状の出現しますが、予防接種なしで感染した場合よりも症状が軽く、頻度も低いとされています。
日本小児科学会では、子どもの新型コロナウイルスワクチン接種について、メリットがデメリットを上回るとして推奨する考えを示しています。
子どもの新型コロナワクチンの長期的な影響は?
新型コロナウイルスワクチンの長期的な影響を考えるときには、ワクチンにはどのようなものがあるかを理解することが大切です。
ワクチンには「生ワクチン・不活化ワクチン・mRNAワクチン」の3種類があり、新型コロナウイルスワクチンはmRNAワクチンになります。
生ワクチン | まだ生きているが弱毒化した菌・ウイルスでできるもの |
不活化ワクチン | 菌・ウイルスをバラバラにして完全に感染力がないもの |
mRNAワクチン | mRNA(タンパク質の設計図)を用いたワクチン |
mRNA(メッセンジャーRNA)=タンパク質の設計図
新型コロナワクチン接種のしくみ
新型コロナワクチンの予防接種では、新型コロナウイルスのmRNAを接種します。
新型コロナウイルスのワクチンが接種されると、体の中にmRNAをもとにしたタンパク質が作られ、それを標的に体の中の細胞が抗体を生成します。
作られた抗体は、本物のウイルスが体に侵入してきたときに感染や重症化を防いでくれる働きをします。
体内に入ったmRNAは数日で分解されるため、遺伝子に影響を与えることはないとされています。
新型コロナワクチンの10年後の影響は?
新型コロナワクチンの接種が始まったのは最近であるため、10年後の影響はまだどうなるか分かりません。
一方で、mRNAワクチンは1990年代から研究されていたワクチンであり、パンデミックをきっかけにコロナウイルスに対して開発が進んだものです。
mRNA自体が初めて人に投与されたのは2006年と10年以上前になり、今のところ長期的な副作用は確認されていません。
子どもの新型コロナワクチンの情報をどう判断すればよいのか?
新型コロナウイルスについては多くの情報がながれていて、その情報をどのように判断すればよいのか難しいです。
どのように判断すればよいのでしょうか?
「安全」と「安心」は異なるもの
「安全」は新しいエビデンス(科学的根拠)や治験の結果が出るまでは一定した変わらないものであるが、「安心」は自分で情報を探して考えるものです。
情報には良いもの・悪いものがあるので、適切な情報を得て自分で決める必要があります。
信頼できる情報を探していくことが大切になります。
子どもの「新型コロナワクチン接種」の不安・疑問を解決!!|まとめ
今回は、子どもへの新型コロナワクチンの予防接種に関しての不安や疑問についてまとめました。
最近始まったということもあり、まだ臨床データが少ないのが現状なので、実際にはまだ分からない部分が多く不安があるのは仕方ないことだと思います。
子どものために多くの情報を収集し、どうするかを考えていきましょう。