仕事の理解力｜上司と部下の理解力に影響されるものとは？

仕事の理解力が高まると、その仕事への向き合い方が変わり業務の質が高まります。

そのため、どれだけ自分に与えられた仕事を理解しているかはとても大切なことになります。

また、仕事を理解する能力は、情報を伝達する側と情報を受信する側のどちらもが高い水準で保持していることが望まれます。

今回は、仕事を理解することの大切さと、理解力を持つことでのメリットについてまとめていきます。

仕事の理解

会社でよく言われる”理解力”という言葉は、物事を上司や他のスタッフ、顧客などから伝えられたり指示をされたりしたときに、相手から受け取った情報以上のことを想像し、全体像を把握できる力のことを表しています。

仕事の全体像を把握しているので、その仕事に関して起こりえることに対して予測し対応することが可能です。

それとは逆に、仕事の理解力が低いと仕事を進めるうえで様々なトラブルが起きやすくなります。

この”理解力”というものはビジネスの場のみに当てはまるものではなく、学校や親子間、夫婦間などにも関係してきます。理解力が低い人ほど、プライベートでもトラブルになりやすい傾向があります。

仕事への理解は”指示・命令”の与え方にもよる

仕事への理解力は、仕事を与えられた部下の理解力が高かったとしても、上司の指示・命令の与え方に問題がある場合には悪くなってしまうこともあります。

上司が部下へきちんと指示・命令を与えても、部下がきちんと指示・命令を理解できなければ良い結果を生み出すことができません。

それとは逆に、部下がきちんと指示・命令を理解できる状態にあったとしても、上司がきちんと指示・命令を与えることができなければ、部下は足りない情報で仕事を行うことになってしまうのできちんと仕事を行うことができなくなります。

上司と部下のどちらかの理解力が低いだけで、結果は悪いものになりやすいです。逆に、上司と部下の理解力がともに高ければ、それだけ仕事に対する理解度が上がり、より良い結果になりやすいです。

上司の理解力 × 部下の理解力

上司の理解力と部下の理解力、この2つはどちらかがかけても仕事をする上では不具合が生じやすいです。

それぞれの理解力を単純な計算式で表すと下のようになります。

理解力がある場合の「能力値を2」、理解力がない場合の「能力値を1」とします。

• 理解力のある上司（能力2） ✕ 理解力のない部下（能力1） ＝ 仕事の能力（2）
• 理解力のない上司（能力1） ✕ 理解力のある部下（能力2） ＝ 仕事の能力（2）
• 理解力のある上司（能力2） ✕ 理解力のある部下（能力2） ＝ 仕事の能力（4）

理解力の有無で単純に2倍の能力差が出てしまう可能性があります。

理解力のない部下を持つ上司は育成をするのに非常に苦労しますし、理解力のない上司を持つ部下は上司のサポートに奔走することになります。

理解力をつけるためには？

理解力があるのとないのとでは、仕事や生活での過ごしやすさが断然異なります。

会社では上司に小言を言われることも少なくなりますし、プライベートでも妻や夫に「なんで説明しても分からないの？」なんて言われることも少なくなります。

そのようになるためには自分の理解力を高めていくことが重要です。

理解力が高い人ほど、視野が広く、知識も豊富で、想像力も豊かです。

ただ、簡単に同じことができるものではありません。

そのため、まずは3つのことを心掛けて実行していくことをおすすめします。

① メモを取る

相手の言うことを理解できないのなら、まずは相手に言われたことをしっかりとやってみることで間違いはおきません。そのために、相手の話を聞くときには必ずメモを取るようにします。メモを取った上で分からない部分はもちろん相手に確認し、ミスがないようにします。

② 報連相（ほうれんそう）を徹底する

理解力がない人がやってしまうのは、自分勝手な認識で物事を進めてしまうことです。自分では頑張っているつもりですが、相手から見ると的外れな行動ばかりを取ってしまうので結局なんの結果も残せていません。それを防ぐために「報告・連絡・相談」を必ず行い、自分の行動を修正しながら物事を進めるようにします。

③ 自分勝手な想像をやめる

理解力がない人は自分に都合の良い想像で物事を進めてしまいます。そのため、トラブルが起きても自分の正論を振りかざし、問題解決に至らないケースもあります。自分がどう思ったではなく、客観的に見てどうなのかが重要です。

仕事の理解力｜まとめ

同じ仕事に関わるスタッフが仕事への理解力を高めることで、業務の効率化を図ることができ、予測していた以上の結果を残すこともできるようになります。

そのようになれるように、常日頃から”理解力”を高めることを心掛けていくことが大切です。

視野の広さ、豊富な知識、豊かな想像力を養っていきましょう。