「アボカド」を簡単に柔らかくする裏技を伝授【あしたが変わるトリセツショー】

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アボカドは「森のバター」と呼ばれ、栄養価が高くヘルシーな果実として人気です。

ただ、その食べ頃ってすごく分かりづらくて、硬かったり変色していたり、アボカドをメインに取り扱うお店でも食べ頃を完璧に見分けるのは難しいみたいです。

そこで、そんなアボカドを簡単に柔らかくする裏技を伝授しちゃいます。

たった10分でどんな硬いアボカドもトロトロの柔らかさに変えてしまいます。

目次

アボカドのいろは

アボカドは非常に栄養価の高い果物で、「カリウム、ビタミンE、ビタミンB6、葉酸、 脂肪酸総量、食物繊維」などを多く含んでいます。

栄養成分(100g中)期待される効果
カリウム(720mg)・体内の余分なナトリウムを排泄
・高血圧予防、脳梗塞予防、心筋梗塞予防
ビタミンE(3.4mg)・がんや動脈硬化の予防、老化抑制
ビタミンB6(0.32mg)・ホルモンのバランスを整える
葉酸(84mcg)・細胞の生産や再生を助ける
脂肪酸総量(16.22g)・血液をサラサラ、コレステロールを減らす作用
・不和脂肪酸が主体
食物繊維(5.3g)・便秘予防

こんなに栄養価の高いアボカドですが、食べ頃が非常に分かりにくい果物で有名です。

いろんな確認方法がありますが、実際に切ってみるまで本当に食べ頃かどうかもわからず、そのため、本当にクレームが多い食べ物でもあります。

アボカドに多いクレーム
  • 味が全然かたさで違う
  • 外からでは全然食べ頃の見分けがつかないので困る
  • 食べれないぐらい硬いときがある
  • 熟れすぎて変色していた
  • 完熟の頃合いが分からない

アボカドは開けてみるまで当たりかハズレか分からないです。これはアボカドを専門として取り扱っているお店の人も言っています。

アボカドが硬い理由

熟れすぎてしまうことはさておき、なぜアボカドは熟れるまでこんなに硬いのでしょうか?

その理由をさぐっていきます。

アボカドが硬いのは「ペクチン」のせい

アボカドは、木から採集するまではまったく熟れることはなく硬いままの状態です。

そして、その硬さは釘をうてるほどです。

この硬さの理由は、細胞壁を繋いでいる「ペクチン」が接着剤のような役割をしているからで、ペクチンが剥がれにくいと食べたときに硬く感じやすく、ペクチンが剥がれやすいと食べたときに柔らかく感じやすいです。

  • ペクチンが剥がれにくい:食べたときに硬い
  • ペクチンが剥がれやすい:食べたときに柔らかい

アボカドは「追熟」で熟れていく

木から採集するまでは熟れることなく硬いままのアボカドは、収穫後から徐々に熟れて柔らかくなってきます。

収穫後に一定期間貯蔵することで成熟させることを「追熟(ついじゅく)」と言いますが、この追熟の期間を調整してアボカドは店頭に並べられます。

アボカドが収穫されて食卓に並ぶまで

日本のアボカドは99%が輸入品であり、主に中南米から日本に届くまで1ヶ月程度かけて運ばれてきます。

この運ばれている期間は追熟させるわけにはいかないので、出荷直前まで低温で冷蔵することでアボカドの追熟を止めています

そして、出荷されたあとに徐々に追熟が進み、アボカドを購入した方が熟れ具合を確認して食べることになります。

このときに追熟の状態をうまく確認できないと、硬かったり熟れすぎて変色していたりと残念な結果になります。

アボカドの追熟のタイミングは、アボカドを専門に取り扱うお店の方も100%は見分けられません。

アボカドの「変色」

アボカドは熟れすぎると「褐色に変色」してしまうことがありますが、この変色したアボカドはカビやすくなるので注意が必要です。

一方、硬いアボカドにも見られる黒いスジは、保管していたときの低温障害によるものです。

黒いスジが見える程度なら食べても問題ないですが、カビや腐敗臭がある場合には食べないようにしましょう。

アボカドの「低温障害」

海外から日本へアボカドが輸送される期間の約1ヶ月、アボカドは低温で冷蔵されることで追熟を防いでいます。

このときの温度管理はプロの技術があってこそできていますが、それでも低温障害が起き、黒いスジが入ってしまうものもあります。

購入したアボカドを冷蔵庫で保管される方がいますが、低温障害を起こしてしまう原因になるので、常温保存をすることが望ましいです。

また、熟したアボカドを一時的に保管したいときには、温度が比較的高い野菜室で保管することがおすすめです。

アボカドを柔らかくする裏技

食べ頃の分かりづらいアボカドですが、追熟させなくてもカチカチのアボカドを簡単に柔らかくする方法があります。

アボカドを柔らかくする必須アイテム「牛乳」

前述したように、アボカドは細胞壁にある「ペクチン」が接着剤のように細胞どうしをつないでしまっているため、硬い状態になっています。

ただ、このペクチンはアルカリ性に弱い性質があるため、弱アルカリ性である「牛乳」で煮ることでペクチンを細胞壁から剥がすことができます。

これを「トランスエリミネーション」と言います。

アボカドを柔らかくする
  1. 牛乳を沸騰させる
  2. カットしたアボカドを入れる
  3. 中火で10分ほど煮る

※長時間煮ると苦みが出るので注意

アボカドの栄養分は変化しない!?

自然の追熟ではなく、牛乳を使ったトラスエリミネーションでアボカドの栄養素が変化するのか気になりますが、アボカドの栄養素はほぼ変化しません。

アボカドは硬くても柔らかくても脂肪分を始め、他の栄養素もほぼ同じ量が含まれています。

他のフルーツの場合は、追熟すると「でんぷん」が「糖」に変化するのでどんどん甘くなっていきますが、アボカドはでんぷんがほとんどないので、栄養素に大きな変化は柔らかくなるだけです。

「アボカド」を簡単に柔らかくする裏技を伝授|まとめ

今回は、アボカドを簡単に柔らかくする裏技を伝授しました。

アボカドの食べ頃を見分けるのは至難の業なので、今まで悩まされていた方も多いと思いますが、今回紹介した裏技を使うことでその悩みも解消することができます。

ぜひ試されてみてください。

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