ヒトは1日の約1/3を睡眠時間に使っていますが、ただ寝れば良いというわけではなく「睡眠の質」を高めることが健康のためには重要です。
睡眠の質を高めるためにはいろいろな方法がありますが、今回は「理想の寝姿勢」を中心に「仰向け・横向き・うつ伏せ」で寝たときのメリット・デメリットを解説します。
睡眠の質を高めるための参考にしていただければと思います。
理想的な寝姿勢とは?
「寝姿勢」とは、寝ているときの姿勢のことです。
ヒトは寝ている間に寝返りをうち、「仰向け・横向き・うつ伏せ」などいろいろな姿勢をとって眠っているので、それが寝姿勢ということになります。
寝姿勢が崩れている場合には、肩こり・腰痛・首の痛みのほか、寝起きのだるさなど、翌日の体調に悪影響を及ぼすこともあります。
逆に、背骨が自然な状態の寝姿勢で眠ることができると、効率的に疲労を回復でき、背骨のゆがみを整える効果も期待できます。
寝姿勢が崩れていると… | 寝姿勢が良い状態だと… |
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・肩コリ、腰痛、首の痛み ・寝起きのだるさ ・体調に悪影響 | ・効率的な疲労回復 ・背骨のゆがみを整える |
「理想的な寝姿勢」はどんな姿勢?
「理想的な寝姿勢」は、背骨のラインが直立した姿勢(正常立位姿勢) に近い状態を保っている姿勢のことだとされています。
正常立位姿勢とは、立ったときに「耳・肩・腰・膝・くるぶし」が一直線に並んでいる姿勢をそのまま寝かせた状態です。
この姿勢を保つことで身体全体の緊張を和らげ、ストレスを軽減することができます。
頸椎(首の骨)が安定すると気道が拡張して呼吸がらくになり、いびきの軽減にもつながります。
理想的な仰向け寝では、直立姿勢と同じように背骨がなだらかなS字状のカーブになります。
それによって、体の圧力が均等に分散され、血液が循環しやすくなります。
理想的な横向き寝では、頭が適切な高さで支えられ背骨が真っ直ぐになることで、首や肩にかかる負担を抑えることができます。
寝姿勢ごとのメリット・デメリット
寝姿勢には主に「仰向け・横向き・うつ伏せ」があり、どのような状態で寝始めても一晩で平均20~30回寝返りをして、寝姿勢が変わると言われています。
寝返りには、体液循環や背骨のゆがみをリセットする働きがあるので、寝返りを打ちやすい状態で眠ることが肝心になります。
それぞれの寝姿勢でのメリット・デメリットを説明していきます。
仰向けのメリット・デメリット
仰向けはリラックスした状態の寝姿勢で、背中全体で体重による圧力を支えるので体への負担が少なく最も安定します。
手足を動かしやすいので、体液循環が良く、筋肉のコリや猫背の防止を期待できます。
ただ、尾てい骨を圧迫しやすいので、反り腰の人は腰への負担が大きくなりやすいデメリットもあります。
また、舌が重力で落ち込んでしまうため、気道が塞がれやすく、いびきをかきやすいです。
- 体への負担が少ない
- 体液循環が良くて筋肉がこりにくい
- 猫背の防止を期待できる
- 体圧が均等に分散されて負担が少ない
- いびきにつながることがある
- 反り腰の人は腰への負担が大きくなりやすい
肩コリがある方は、仰向けに寝ることで肩周辺の筋肉がリラックスできるのほぐれやすくなります。
横向きのメリット・デメリット
横向きは、舌が落ち込むことによる気道の妨げが起きにくいので、いびきをかきにくく呼吸がしやすくなる寝姿勢です。
そのため、肥満や扁桃腺肥大等で気道が狭くなっている人に向いています。
また、腰の角度も自由に調整できるので、腰への負担も軽減できます。
ただ、体とマットレスの接する面積が少ないため、長時間横向き寝の状態でいると、血流が悪くなり筋肉のコリや冷えの原因になります。
同じ方向で寝ていることによって体も歪みやすく、肩や骨盤の圧迫による痛みも出やすいのが難点です。
- 呼吸がしやすくいびきをかきにくい
- 腰への負担も軽減
- 筋肉のコリや冷えの原因
- 肩や骨盤の圧迫による痛みが出やすい
腰痛やいびきのある方は横向きで寝ることで症状が緩和されます。
うつ伏せのメリット・デメリット
うつ伏せは背骨や首がねじれて、体全体がゆがんでしまうため、あまりよくはありませんが、体の前面を下にして寝ることでお腹が温められ安心感を得られるという方もいます。
また、横向き寝と同じく、舌が落ち込むことによる気道の妨げがないため、いびきをかきにくくなるメリットがあります。
ただ、起床時の首の痛みやコリ、輪郭や歯並びのゆがみ、顎関節症のリスクが高まり、胸部を圧迫してリンパの流れを妨げる可能性があるため、むくみにつながることもあります。
- お腹が温められ安心感を得られる
- いびきをかきにくくなる
- 首に負担がかかりやすい
- 輪郭や歯並びのゆがみのリスク
- 顎関節症になるリスク
- むくみの原因になる
理想的な寝姿勢は「快眠アイテム」を活用!!
眠っているときに記憶があるわけではないので、理想的な寝姿勢を常に保つことはかなり難しいです。
そのため、自分に合った「快眠アイテム」を用いて理想的な寝姿勢に近づけるようにしましょう。
寝姿勢を保つ「マットレス」を選ぶ
マットレスには「コイルマットレス」や「ウレタンマットレス」などがあり、素材によって硬さや寝心地が異なります。
寝心地で選ぶことはもちろん重要ですが、素材ごとの体への負担を考えた選び方をすることがおすすめです。
ベッド・マットレスの購入はインターネットが便利!!
以前は、ベッドを購入するにあたり、家具屋さんにベッドを見に行き、家に運んでもらうというながれが主流でしたが、現在はインターネットの通販サイトで購入し届けてもらうことが多くなりました。
実際、家具屋さんで見ることのできる商品数と、通販サイトで見ることのできる商品数の違いは歴然です。
なかなか買い替えることのないベッドだからこそ、多くの商品の中からお気に入りのベッドを探したいものです。
ベッド通販には多くの通販サイトがありますが、サイトが見やすく商品が選びやすいことでおすすめなのは「ネルコンシェルジュ neruco」と「ベッドスタイル BED STTLE」です。
それぞれのサイトを確認して、ぜひお気に入りのベッドを見つけられてください。
「抱き枕」を活用して寝姿勢を保つ
抱き枕を活用することで、いびきの軽減や腰痛の軽減などの効果を得られます。
快適な睡眠をとるためにお気に入りの抱き枕を見つけましょう。
寝姿勢を保つとともに「いびき改善アイテム」を活用する
いびきがひどい方は、寝姿勢を保つだけでは改善しづらいかもしれません。
そこで、寝姿勢を保つことに加えて「いびき」を改善するアイテムを活用することがおすすめです。
寝姿勢を保つとともに「睡眠休養感」を高める
「睡眠休養感」は睡眠の質を示す指標で、単にどれだけ長い時間寝たかということではなく、どれだけ休まったかという部分に着目して、睡眠の善し悪しを考えていくというものです。
睡眠休養感を高める「3つの快眠スイッチ」があるので、日々の生活に取り入れることがおすすめです。
理想的な寝姿勢とは?仰向け・横向き・うつ伏せのメリット・デメリットを解説します|まとめ
今回は、「理想の寝姿勢」について「仰向け・横向き・うつ伏せ」で寝たときのメリット・デメリットを考えました。
また、理想の寝姿勢をサポートする「快眠アイテム」もあわせてご紹介しました。
睡眠の質を高めるための参考にしていただければと思います。