住宅展示場でハウスメーカーを見学するときって本当に面倒くさいです。
ちょっと中を覗きたいだけなのに「受付票」に個人情報の記入を求められます。
しかも、記入する情報は「氏名・住所・電話番号・メールアドレス・家族構成」などの基本的な情報に加え、「職場・年収」などの収入に関する情報までです。
できれば受付票を記入しないで見学をすることができればよいのですが、ハウスメーカー側も何かしらの情報を得ようと頑張ってきます。
こんなとき、どうにかして受付票を記入しなくても見学できないかなって思っちゃいます。
今回は、住宅展示場の「受付票」について、ハウスメーカー側の思惑を上手にかわす受付票の記入方法をまとめていきます。
ハウスメーカー「受付票」の項目
住宅展示場やハウスメーカーに足を運んだことがある方はすでにご存じかと思いますが、各ハウスメーカーの展示場に入ると「受付票」の記入を求められます。
その記入は、丁重に「こちらへどうぞ」とソファーやイスに座らされて求められるので、さっさと見学をして他のハウスメーカーに足を運ぼうなんてことはさせてもらえません。
この受付票にある項目は、だいたいどのハウスメーカーでも同じで以下のような項目になります。
- 氏名
- 住所
- 年齢
- 電話番号
- メールアドレス
- 家族構成
- 勤務先・役職
- 年収
- 貯蓄額
- ローン残差
- 希望エリア など
受付票には「年収・貯蓄額・ローン残差」などの記入欄もあり、そこまでの個人情報の記入が必要なのかな?と驚いてしまいます。
しかも、受付票を記入している間、ハウスメーカーの担当者は周りに誰もいないこともあり、受付票に対しての質問もできない状態のことが多いです。
項目の内容はかなり重要な個人情報も含まれているので、このハウスメーカーが気になるなぁと興味本位で覗いて記入するような情報ではありません。
ハウスメーカーは「受付票」をどう活用するのか?
受付票にある様々な項目ですが、この情報をハウスメーカーはどのように活用するのでしょうか?
先ほど挙げた項目に合わせて、ハウスメーカーの活用方法をまとめてみました。
受付票の項目 | ハウスメーカーの活用方法 |
---|---|
氏名 | ー |
住所 | イベント情報のお知らせを郵送 |
年齢 | 住宅ローン審査の参考 |
電話番号 | 営業の電話 |
メールアドレス | イベント情報のお知らせをメール |
家族構成 | 間取り・設計時の参考 |
勤務先・職種 | 顧客の優劣・年収予測 |
年収 | 顧客の優劣・住宅ローン限度額の確認 |
貯蓄額 | 住宅ローンへの影響 |
ローン残渣 | 住宅ローンへの影響 |
希望エリア | 土地探しの参考 |
ハウスメーカーの担当者としては、表内の赤文字部分の項目が一番欲しい情報であり、次に青文字部分の項目が欲しい情報になります。
その理由を説明していきます。
「住所・電話番号・メールアドレス」の活用方法
ハウスメーカーの担当者からすると、顧客の「住所・電話番号・メールアドレス」は最も欲しい情報です。
その理由は「住所・電話番号・メールアドレス」を知ることで、その顧客が住宅展示場に来なくても定期的に営業を行うことができるようになるからです。
ハウスメーカーにとって、顧客はこれから数千万の住宅ローンを組んで家を建てる可能性のある存在です。
だからこそ、ハウスメーカーは多くのイベントを行い、商品券やクオカードなどの粗品をばらまいて新規顧客を集めようとしています。
連絡先情報を記入すると、ハウスメーカーの担当者から定期的に電話連絡、メール、ハガキがくるようになります。
ハウスメーカーによっては、別の業者で家を建ててからもハガキが届くことがあるので、受付票に簡単に記入するのも考えものです。
「勤務先・職種・年収・貯蓄額・ローン残渣」の活用方法
ハウスメーカーの担当者は「勤務先・職種・年収・貯蓄額・ローン残渣」などの情報によって、その顧客がどの程度の規模の家を建てることができるかを確認します。
顧客の年収が分かれば、そこから住宅ローンの借入限度額を算出することができるため、ハウスメーカー側は顧客の資産を割り出すこともできます。
また、他の顧客の情報に当てはめれば、「職種」を把握するだけで、ある程度の年収予測も可能です。
そのため、年収を記入しなければ大丈夫と考えている方は注意が必要です。
営業のうまい担当者になると、自然な会話からも個人情報を引き出せますので「受付票」を記入していないから大丈夫と思わないことです。
書きたくない「受付票」への対応方法
ちょっと気になって見学しただけなのに、当たり前のように「受付票」に個人情報を記入させられることを良く思われない方も多いと思います。
そのようなときにどのように対応すればよいかを伝授します。
対応方法①:「受付票」を記入しない
ちょっと覗いてみただけなのに「受付票」を記入したくない、そう考えられている方は、展示場に入った際にそう伝えてしまいましょう。
それでも、ほとんどの場合が「できれば…」と記入を促されると思います。
ただ、「住宅展示場を見学する際には受付票を記入する」と法律で定められているわけではありませんし、気にしなくていいと思います。
対応方法②:問題のない項目だけを記入する
「受付票」は任意での記入なので、わざわざすべての項目を記入する必要はありません。
なので、「氏名・年齢・家族構成・希望エリア」などの項目だけを記入します。
その後、展示場を見学し、そのハウスメーカーと繋がりを持ちたいときには連絡先を教え、営業の連絡をもらうようにすればよいです。
対応方法③:間違って記入した場合には断りを入れておく
間違って連絡先を記入してしまった場合や、あとからやっぱり営業連絡いらないと思った場合には、ハウスメーカーの担当者に「営業の連絡はしないでほしい」と伝えておくことで断ることができます。
あと「電話に出れないので連絡は必ずメールにほしい」と伝えれば、ハウスメーカーの担当者は電話連絡ができなくなるので、営業電話をうまくかわすことができます。
「受付票」を書くことでのメリット・デメリット
「受付票」をまじめにすべて書くことによって得られるメリット・デメリットですが、営業のために個人情報を欲しいのはハウスメーカー側なので顧客としてはあまりメリットはありません。
クオカードなどのプレゼントはメリットかも!?
ハウスメーカーのイベントにおいては来場者にクオカードや商品券などのプレゼントを配布していることがあります。
このような場合には必ず「受付票」の記入を求められます。
プレゼントが多額になる場合には、偽りの記入がないように免許証や保険証の提示で最後に確認が行われることもあります。
クオカードや商品券をもらいたい場合には、さすがに受付票への記入を断るのはダメですね。
予算を把握されることは大きなデメリットかも!?
ハウスメーカーの担当者は顧客の年収を把握すれば、自社でどの程度までの家づくりができるかをすぐに把握することができます。
そのため、一部の大手ハウスメーカーでは予算のあるなしで担当者の対応が大きく変わることがあります。
あくまでも一部ですが…。
ハウスメーカー側も慈善事業ではなく商売なので仕方がないとは思いますが、あまり気持ちの良いものではありません。
住宅展示場で「受付票」を書きたくない!!ハウスメーカー担当者をかわす対応方法|まとめ
今回は住宅展示場において「受付票」の記入をかわす方法についてまとめたした。
ただ、住宅展示場での見学では、どのハウスメーカーにおいても「受付票」を書いてもらってから見学を行う流れになっています。
そのため、いくら記入する項目を選別したとしても受付票を記入する時間はロスになってしまいます。
何も知らずにただ見学だけしてまわるつもりだった方は、このロスする時間で疲れ切ってしまうことが多いです。
ゆっくりと何日もかけて住宅展示場に何度も足を運び、すべてのハウスメーカーを見るつもりなら構いませんが、そのような方はいないと思います。
理想の家づくりのためにハウスメーカー選びをしっかりしたい方は、インターネットを利用するなど工夫をして情報収集を行いましょう。