家づくりでは家の外観や間取りなどに注目してしまいがちですが、「家の性能」もしっかり考えることが重要です。
家の性能については、ハウスメーカーごとで違いがあるため、ハウスメーカー選びである程度の部分は決まってしまうことになります。
そのため、ハウスメーカー選びをする際には、そのハウスメーカーがどのような家づくりをしているのかを把握し、他のハウスメーカーとの比較をすることが重要です。
今回はハウスメーカー選びで重視するべき6つの建築性能についてまとめていきます。
ハウスメーカー選びで重視するべき6つの建築性能
ハウスメーカー選びをする際には、そのハウスメーカーが建てる家にどのような性能があるのかも比較しなくてはいけません。
このときの比較に重視したいのが、下に挙げた6つの建築性能です。
① 耐震性
耐震性は地震が発生したときの揺れに対しての家の強さのことです。
家を建てるときには一定以上の耐震性能を備えている必要があります。
耐震性を高める3つの建築工法
建物の耐震性を高める建築方法には種類がありますが、大きく3つの構造に分けられます。
- 耐震構造:建物自体を強くして地震に耐える
- 制振構造:地震の揺れを建物内で吸収する
- 免震構造:地震の揺れをかわす
それぞれに特徴があるので、理解した上でハウスメーカー選びを進めましょう。
耐震性を表す耐震等級
建物の耐震性は、耐震性の強さを表す耐震等級で分類されます。
耐震等級は「耐震等級1・耐震等級2・耐震等級3」の3つで分類され、等級が大きくなるほど耐震性に優れた建物になります。
耐震等級として最も優れている耐震等級3ですが、ほとんどのハウスメーカーで耐震等級3を取得している状態にあります。
ただ、だからといってどのハウスメーカーも同じ耐震性能というわけではなく、耐震等級3以上の耐震性能を備えているという考え方が正しいです。
耐震等級3をぎりぎり取得できているハウスメーカーもあれば、さらに耐震性能を高めるために技術を追求しているハウスメーカーもあるということです。
本当に耐震性能の高い家を建てたい方は耐震性能がどのようなことで高められるかの知識を深め、各ハウスメーカーごとを比較することが重要です。
② 断熱性
断熱性は、家の中の空気がどれだけ外気に影響されないかを表す性能です。
断熱性能の高い家では、室温が外気に影響されにくく、冷暖房を使用する電気代やガス代を抑えることができます。
室内の温度は、壁・窓・玄関などを通じて外の気温に大きく影響されます。
そのため、各ハウスメーカーでは、外壁や天井に断熱性の高い素材を用いることによって断熱性の高い家づくりを行っています。
家づくりに使用される断熱材の種類にもさまざまあり、その断熱材によっても断熱性能に差が出てきます。
どのハウスメーカーがどのような断熱材を使用しているのかを確認することで断熱性能の比較をすることができます。
③ 気密性
気密性は、家の中の空気がどれだけ外に漏れださないか、外気がどれだけ家の中に侵入しないかの性能になります。
気密性も断熱性能と同じで、室温がどれだけ外気の影響を受けないかの能力になります。
そのため、気密性の高い家においても家の中の温度が外気に影響されにくいため、冷暖房を使用する電気代やガス代を抑えることができます。
④ 耐火・防火性能
耐火性能は建物自体の燃えにくさを表す性能であり、防火性能は周辺の建物が火事になった場合のもらい火を防ぐための性能になります。
日本は島国であり海外に比べて土地が少ないことが特徴です。
そのため、狭い土地にたくさんの家を建てている場合が多く、家が密集して建てられている地域では隣家との距離がほとんどないことも多いので、耐火・防火性能を高めておくことが大切です。
⑤ 防犯性
防犯性は空き巣などに対する性能のことです。
昔の家では、玄関のピッキングや窓ガラスを破って家に侵入するケースが多かったのですが、現在の家では玄関扉も頑丈になったので昔の家のように簡単に空き巣に入られることは少なくなりました。
また、窓ガラスも「ツインガラス」や「トリプルガラス」が増えたことにより、防犯性能は高まっています。
とは言っても、必ずしも安全ということはないので防犯警報装置や夜間のオートライトなどを設置することで、人通りの少ない場所でもしっかりと防犯対策をすることが大切です。
⑥ 耐久性
耐久性は、光熱費や修繕費など、家に住み始めてからのランニングコストに関わります。
いくら建築費用を安く抑えても、ランニングコストが高い家では総合的に考えると余計に費用がかかってしまいます。
また、耐久性が高い家では長く安心して住み続けることができます。
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ハウスメーカー選びで重視するべき6つの建築性能|まとめ
今回はハウスメーカー選びで重視するべき6つの建築性能についてまとめました。
家を建てる際には、デザイン性だけでなく家の性能を考えてハウスメーカー選びをすることが重要です。
今回まとめた6つのポイントを参考に理想のマイホームのためのハウスメーカー選びをしていきましょう。