家の設計においては、玄関ホールにトイレが配置される設計書を渡されることがあります。
その理由は、居室やキッチンの配置を優先する中で、トイレを玄関ホールに配置した方がバランスが良くなるからというものです。
ただ、この玄関ホールへのトイレの配置についてはメリット・デメリットがありますので、そのことを把握した上で設計を進めることをおすすめします。
今回は、玄関ホールにトイレを配置したときのメリット・デメリットについてまとめていきます。
玄関ホールにトイレを配置したときのメリット・デメリット
今回は、玄関ホールにトイレを配置したときのメリット・デメリットについて、3つずつ挙げてみました。
間取りの設計をされる際に参考にしていただければと思います。
玄関ホールにトイレを配置したときの3つのメリット
玄関ホールにトイレを配置したときのメリットには、以下の3つが挙げられます。
帰宅してすぐにトイレを使用できる
仕事や学校、休日の外出などのときにトイレに行けずにいると、そのまま我慢してしまっていることがあります。
そのようなときに、玄関ホールにトイレが配置されていると、帰宅後すぐにトイレに行くことができます。
とくに子どもが小さいときには、これから出かけようと玄関で靴を履いたとたんに、「おしっこしたい」なんてトイレに行きたがる場合もあります。
このようなときには、玄関ホールにトイレがあるとすぐにトイレに連れていくことができます。
来客者にトイレを案内しやすい
家に友人や子どもの友達が遊びに来ることもあります。
そのようなきに、玄関ホールにトイレがあるとトイレを案内しやすくなります。
逆に、トイレが家の奥にある場合には、家の中で見られたくない部分まで見られてしまう可能性があります。
他人に自宅のプライベートな部分をあまり見られたくない方は、玄関ホールへトイレを配置することで、そのような心配事をなくすことができます。
トイレを使っているときの「音」を防ぎやすい
家族であってもトイレを使用している「音」は聞かれたくないものです。
玄関ホールにトイレを配置することで、リビングにいる人へトイレを使っているときの「音」が聞こえてしまうことを防ぐことができます。
居室とトイレ間に玄関ホールなどの空間があるだけでも、人は安心してゆっくりとトイレをすることができるということです。
玄関ホールにトイレを配置したときの3つのデメリット
玄関ホールにトイレを配置したときのデメリットには、以下の3つが挙げられます。
デメリット部分に対しては対策方法も考えてみました。
冬場は寒い
家の断熱性・気密性を失わせる大きな原因には、窓のサッシ部分や玄関のドアが挙げられます。
とくに、玄関ホールには玄関ドアがあり、開け閉めすることで外気が大量に取り込まれるため、温度変化が大きくなってしまいます。
そのため、玄関ホールは冬場にとても冷え込み、どうしても寒い場所になってしまいます。
来客時にトイレに使用しづらい
玄関ホールにトイレを配置すると、玄関ホールに人がいるときにトイレに行きづらくなってしまいます。
また、同じようにトイレを使用中に来客があると出づらくなります。
話好きな近所の方が来てしまった場合など、玄関ホールで長話しをされてしまうとトイレに入っている家族は出るタイミングを失ってしまいます。
玄関ホールのトイレは来客時に使用しづらいことがデメリットになります。トイレのドアが玄関から見える場合には、背の高い観葉植物やロールカーテンで仕切ることによって目隠しをすることである程度は対策できます。
トイレの窓が玄関向きだと使用しているのが外から分かる
玄関ホールにトイレを配置した間取りを見ていると、たまに玄関の外からトイレの窓が確認できる配置になっている場合があります。
このような状態だと、トイレを使用しているのを外から確認できてしまう場合があるので気になる方は、トイレの方向にも注意が必要です。
間取りの設計では、居室やキッチンなどの配置だけでなく、トイレの配置についてもしっかり考えていきましょう。
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玄関ホールにトイレを配置したときのメリット・デメリット|まとめ
家づくりにおいて玄関ホールに配置されやすいトイレですが、メリット・デメリットがあることをしっかり理解して設計することが大切です。
間取りの設計では、居室やキッチンなどの配置だけでなく、トイレの配置についてもしっかり考えていきましょう。